他者との交流が認知症を予防する?!
少子高齢化現象の著しい進展が問題視されている現代の日本では、認知症の患者数も増加傾向にあります。認知症とは、様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたために、障害を伴い、生活するうえで支障が出てしまう状態のことを指し、主に65歳以上の高齢者から発症しやすくなると言われています。発症すると、その人の今までの性格を大きく変えてしまうため、これまでの人間関係を大きく左右させてしまうことにもつながってしまいます。また、今は発症していなくとも、今後発症する恐れのある人、いわゆる予備軍は4人に1人はいると計算されています。この事実を知って、もう目を背けるわけにはいけません。
とはいっても、対策する方法がわからない…という方が多いのではないでしょうか。実は、病院へ行く前に、もっと手軽に、今すぐにでも実践できる予防策は存在します!それは、周囲とのコミュニケーションをきちんと図ることです。「自分の趣味に没頭する」、「運動をする」などといった対策法もありますが、最も脳に刺激を与え、活性化させる有効な予防策は、他者との会話です。他者とふれあい、自分の脳で考えた自分の言葉で会話を交わす、これが何より大切なのです。もし、周りに話せる人がいないのなら、思い切って外へ出て、周囲に自分の存在を知っておいてもらうだけでも全然違います。
認知症は、人との交流が大きな鍵を握ります。周囲の人も、高齢者に対する気遣いの心を持ちましょう。今後も少子高齢化が悩まれる日本で生きていく限り、他人事ではありません。健康な生活を送るためにも、住民同士の助け合いは意識していたいものです。